お母さんが亡くなったのは自分のせいだと責める男性。
年月が経って、亡くなる寸前にお母さんから言われた言葉の意味に気づいたと言います。
その言葉とは・・・
俺が29歳のときに、母親は死んだ。54歳だった。意識を失う前の日の夜に、もう足もおぼつかない母の手を取って、トイレの前まで連れて行った。終わったら二人で手を握って洗面所まで連れて行って、歯磨きをさせ、ベッドに寝かせた。昔、母が俺にしてくれたことを、自分の母にしていた。
— えりぞ (@erizomu) March 14, 2020
俺の人生は、母親が俺を産んだ意味は、あの夜にあったのではないかと、時々思う。意識を失う前、曖昧な中で、母は俺に「おやすみ」といって寝た。幼いころ、なんども、そういって、俺を寝かしていた。俺が、母親が最後に話をした人間になった。
— えりぞ (@erizomu) March 14, 2020
自分と最期に「おやすみ」という人間を、産んで、育てた。思うようにはいかなかった。苦しかったことを、俺は知っている。俺が、苦しみを与えていたことを、俺は知っている。俺は母親に、喜びよりも、苦しみを与えたことの方が多いことを、俺は知っている。それは、誤魔化せない。
— えりぞ (@erizomu) March 14, 2020
もし俺が、23歳の母親に会えたら、結婚すること、子どもを産むことも勧めない。後年になれば、別の人生のほうが向いていたことを、俺も、母親も父親も知っていた。しかし23歳の母はそれを知る由もなかった。「結婚をして、子どもを産む以外の人生があるなんて知らなかった」と話したのは50歳の頃か。
— えりぞ (@erizomu) March 14, 2020
母親は俺か弟を産むときに出血して、ウイルスに感染した。肝炎には気づかず、気づいたら余命が決まっていた。悪かったよ、俺たちが死なせた。まぎれもなく、俺が死なせた。
— えりぞ (@erizomu) March 14, 2020
死ぬ2週間前に家で倒れて、ホスピスに入った。肝性脳症は進んでいて、もう少し曖昧だったが、俺が病室に入ると先に駆けつけていた弟と俺を手招きして、両手で抱いて「産んでよかった」と言った。果たして自然に産んでよかった思っている人間が、そういうことをするのか、俺にはわからないままだ。
— えりぞ (@erizomu) March 15, 2020
娘が産まれて、どうやらあれは俺と弟に「産んでよかったと考えている」と、伝えたかったのではないかと思う。本当のところ母親がどう考えていたのかはわからない。しかし少なくとも、俺にはそう思って貰いたかったのだろう。
— えりぞ (@erizomu) March 15, 2020
Twitterでの反応は・・?
お母様が亡くなったのはえりぞさんのせいじゃないです。たまたまいたウイルスのせいです。優しいお子さんに育ってて、親孝行だと思いました。
お悔やみ申し上げます。えりぞさんもご自愛ください。— @@@@@@@ (@subarashitea) March 15, 2020
子供二人の母ですが、確実に言えることは、なんの病気にかかったとしても子供を産んで良かったということです。
そしてえりぞさんが思うように、お母さまはえりぞさんにそれを伝えたかった。
自分のせいで死んだなんて思って欲しくなかったからです。
私も子供がそんなことで苦しんでたら絶対辛い。— さな@ワーママ&福岡県ブロガー (@sana_fukuoka) March 15, 2020
そのように悩んだり、気持ちを文字にしたり、亡きお母さんのことを思い出したりしながら折り合いをつけて生きていく姿は見習いたいものです。お母さんに素敵なお子さんですねと、どこの誰とも知れぬ者が言っていたことをあなたの心を通してお伝えしていただきたいです。
— パグ次郎ラモ (@pagu261127) March 15, 2020
今2人の息子を育てていますがすご可愛くて、なんでもない普通の事が独りの時より幸せに感じてその度に「自分が死ぬ時に、この時間の事を思うんだろうな」といつも思います。
お母様は本当に良かったと思って仰ったのだろうと思いました。— トシェー (@pikorinncho) March 15, 2020
みんながお母さんを想う気持ち、お母さんがみんなを想う気持ち、愛に溢れていますね・・・。
お母さんは子供たちに出会えた事が何よりの幸せだったのではないでしょうか。
男性も大人になり娘さんを授かった事で大切なことに気づけて本当によかったですね。
【引用元】