とある会社の採用面接担当の男性が『元引きこもりを採用した話』を投稿。
注目が集まっています。
35歳で10年以上の職歴ブランクがある男性から届いた一通の履歴書。
いつもなら迷わず書類で落とすところ、面接をしてみたら・・・
うちの会社の採用面接は全て僕がやっているんだけど、過去に1人だけ元引きこもりを採用したことある
履歴書を初めて見たときに、35歳なんだけど職歴のブランクが10年以上
普段なら迷わず書類で落とすけど、なぜこのタイミングでうちに応募してみたのか、興味本位で面接に呼んで会ってみた(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
初めて会った時の印象は日光を浴びてないモヤシのようなひょろっとした青年だった
人間って太陽浴びないとこんなに白くなるのかーと思った
話を聞くと学校を卒業して就職した会社が合わず、すぐに退職し、そこから引きこもりを始め、家でひたすらゲームをしていたら10年経っていたそう(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
応募理由を聞くと
そこには引きこもりを脱したい強い想いと覚悟があった
・両親が自分のことを心配している
・これ以上心配かけたくない
・働くチャンスがあれば死ぬ気でやりたい
・自分を変えたいこんな想いをとても不安そうに語りながらも瞳の奥には強い意思を感じた(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
都心の一流企業であれば採用面接でその人の実績やスキルレベル、人間性を見るんだろうけど、うちみたいな会社の採用面接でそれをやると採用する人がいなくなる
だから僕はいつも”働かざるを得ない理由”が強い人を探していて
その意味で彼はぴったりだった(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
多少の不安はあったものの、自分の見る目を信じて、パートタイマーの倉庫の作業員として採用し、2日後から働いてもらうことになった
出社初日
本当に出社してくるのか、なぜか僕までドキドキしながら会社に行くともはやシャウトに近いレベルで社員一人一人のところを挨拶してまわってた(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
その日から彼は、10年超の元引きこもりとは思えないほどの活躍をみせた
倉庫内を縦横無尽に駆けまわりながら、どんな仕事にも一生懸命取り組む姿に社内からの評判もとても高かった
初めてのお給料の日には、彼は僕の所にわざわざお礼を言いにきて、家族をご飯に連れて行くと言って嬉しそうにしていた
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
そこから数ヶ月が経ったとき、彼が僕のところにすごく緊張した顔つきでやってきた
これまでの経験で、僕のところに緊張した顔でやって来るスタッフはほぼ100%退職願を持ってる
おいおい、せっかくここまで頑張ってきたのに、、と思いながら会議室に連れていき話を聞くと(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
不安そうにしながら彼は
”仕事がとても充実していて毎日が楽しい、これからもっと頑張りたい。だから正社員にして欲しい”
と伝えてきた
あまりにも嬉しくて泣けた!その場で雇用契約書を作って正社員への登用を決めた(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
その後、正社員になった彼は、ますます張り切って働くようになり、倉庫のことなら彼に聞けと言われるようにまでなった
そんなある日、会社に1人の女性から電話がかかってきた
元引きこもりの彼のことで話があるから僕に直接話がしたいと(続く
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
電話の主は彼のお母さんだった
彼がうちで働くようになってから家の中でも別人のようになった、こんなに嬉しいことはないって、泣きながらお礼を言われた
僕は別に大したことしてないのに、こっちまで嬉しくて泣いた
人を雇うってそういうことだなぁと学んだ(終わり
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
彼との思い出話を書き始めたら、長くなってしまいました
たくさんの人に読んでいただいて、なんだか恥ずかしいです
ありがとうございます
— kj (NYでのMBA留学情報を発信中) (@kj_mba2019) May 15, 2020
Twitterでの反応は・・?
大学時代の就職課長が言ってたっけ...。
人事担当者が「良かった」と思う瞬間...。
① 新人が入ってきた時
② その子が何かのキッカケで化けてくれた時
③ そして、その子が取引先から褒めてもらえた時— ルツィア・シュクロウボヴァ (@NyB2HtUlinyhjQE) May 15, 2020
人生を変えるのは自分次第ですが
信じてもらった人事の後押しあればこそですね。
相互に幸せになれるのは嬉しい。— moe (@moecomipo) May 15, 2020
その方の「瞳の奥にみえた強い意志」をきちんとキャッチされた所が素晴らしいですよね。
採用する側がそのレーダーを搭載出来ているか、そこを面接で逆に見られているという意識がやはり重要なのかも…。
改めて気付かされました。— ラグパパ (@rugbypapa15) May 15, 2020
いま同じような境遇の方の就職支援していて。胸が熱くなりました。
どうしたら、あなたのような考え方の人が社会に増えるのか。新人がすぐ辞めてしまうような環境を変えられるのか。弱いまま受け入れてもらえ、そこで努力するチャンスを貰えるには、どう支援するのか。希望を感じました。ありがとう。— miwa (@hammer_mk) May 15, 2020
うちの会社にも1人同じような子がいます。その子は両親が会社来て何とか雇って下さいって。ホントに口下手で仕事も遅い!でも与えた仕事は愚痴ひとつ言わずに黙々とこなして、ミスも無く、今では彼は何でも出来ると社員の信用を得てます
— かっちゃん (@iwakinosora) May 15, 2020
なんて素敵なエピソードなんでしょうか。
人は何がきっかけで変わるか分かりませんね。
過去がどうであれこの人はダメだと決めつけず今がどうなのか瞳の奥を見る事って大事なんだなと感じました。
素敵ですね。
【引用元】