シンガーソングライターの櫻さんが経験した数年前、飛行機に乗った際の忘れられないエピソードが話題に。紹介させていただきます。
手に荷物を抱えた状態で席に座っていた櫻さん。それに気づいたCAさんから、離陸の際は安全のため足元におくようにと声をかけられました。
こう言われ、櫻さんは迷いながらも素直な気持ちをこう伝えます。
「すみません…あの、これ母の遺影なので足元にも置きたくなくて…
手でしっかり持ってますので抱えてたらダメでしょうか?」
これを聞いたCAさんは謝罪をし、奥へと戻りその後すぐに別のCAさんが櫻さんの元へ訪れます。
そしてこのような言葉をかけてくれたのです。
「お客様、この度はお悔やみ申し上げます。
先程は大変失礼なお願いをしてしまって申し訳ありませんでした。
もし宜しければ隣のお席が空いておりますので、お客様にも座席に座って景色をご覧になって頂いてはいかがでしょう?
その際にシートベルトを袋の取手にかけて固定させて頂きますが、もし宜しければ隣でごゆっくりフライトをお楽しみ下さい」
この心遣いを受け、櫻さんはこの時の事をこのように綴っています。
遺影にも位牌にもスカーフを巻いて袋に入れていたので気付くはずなんて無かったのに「最初に気付けず、申し訳ありませんでした」と謝っていたCAさんの対応に、思わずジンとして涙がポロポロ溢れた。
途中、飲み物を頂く時も「隣のお客様にも何かお飲み物いかがですか?」と声をかけて下さって、
なんだか本当にお母さんと2人旅をしているような気持ちで、幸せなフライトになりました。
こうした誰かからの優しさは悲しい気持ちや辛い気持ちを癒してくれますね。
素晴らしいおもてなしの心が一人の女性の心を和ませてくれましたね。
人としてとても尊敬するCAさんでした。
【引用元】