先日起こった、安倍元総理が銃撃されるというあまりにもショッキングな事件。
救命のためとられた措置に対し様々な意見を述べる人がいます。
一部の意見に対し、とある医師がこんなツイートをし注目が集まっています。
これを聞けば考えも変わることでしょう。
助かる見込みの無い心損傷に輸血100単位はナンセンスだ、VIPだからだろう、というツイを見た。これぞ「後からなら何とでも言える」の極致。
あなたが知らないだけで、100単位を超える輸血を使いながら心大血管損傷と必死に戦う現場は確実に存在している。そして患者は無名の市民達だ。
— Taku Kazamaki (@kazacky) July 8, 2022
朝起きたら大変多くの方に見て頂いていて驚きました。
もし何か感じられたのであれば、是非次の休みに献血へ赴かれて下さい。体調でそれが叶わなければ、周囲の方と話題になさって下さい。
イザという時我々医師が頼みにする輸血は、皆さんの善意によってしか作れません。https://t.co/Roa4uXB2bx
— Taku Kazamaki (@kazacky) July 8, 2022
当院の外傷データベースから過去5年間のデータを確認してみました。
受傷から24時間以内の総輸血量100単位以上が23例
最多の症例は392単位
生存退院された中での最多は152単位
病院前CPAで運ばれ、150単位の輸血を投与されて生存退院された方もいました。
これが外傷診療の“リアル”です。
— Taku Kazamaki (@kazacky) July 9, 2022
これが紛れもないリアルなのです。
Twitterでの反応は・・?
私も30年ほど前に同じ様な現場に立ち会いました。
drたちは血まみれのまま心マを繰り返し、私たちは輸血を交換していました。
ご両親が広島から来るまで、手を止めませんでした。
誰であろうとも手は止めません。— きの子我想去臺灣 (@ykUEASY5Nt6szQs) July 8, 2022
今年母を亡くした物です。病院から急変したと連絡あり急いで駆付けたら輸血されていて意識はあり普通に会話が出来ていました。説明では血の固まりが破裂して下血したそうです。家族皆会う事ができました。医療従事者の方たちには感謝しかありません。
— torikun555 (@torikun555) July 9, 2022
私も声を大にして言います!
VIPだからでは無いです。
奈良医大は可能性の低い父の再手術にも
できる全てを尽くしてくださいました。— TOKOroutine (@sinzitai_koto) July 8, 2022
救急の現場にVIPなんていない。
到着時から諦めるなんて事は誰もしない。
医療従事者を舐めるなと声を大にして言いたい— メン様 (@mensama_sub) July 9, 2022
救急ナースでした。救命救急のベッドに横たわっている患者の肩書きや職業なんて、あとでカルテ見てわかるレベルですよね。そんなのどうでもよくて、とにかく助けたいという気持ちで出来るだけのことをやる。
みんなに医療を届けられる日本がこれからも続いて欲しい。— ちはらいか(ちぃぽにょ) (@chihachuu) July 9, 2022
一人の人を救いたい、家族に会わせてあげたい。
ただその思いで医療従事者の方々は日々、現場で戦ってくださっている。
ということが正しく理解されて欲しいと思います。
今回の事件では本当に残念でなりませんが、謝った情報を拡散しさらに悲しい思いをする人がいないといいなと願ってやみません。
【引用元】