皆さんはこの事実をご存知でしょうか?避妊・去勢済みの野良猫には目印として、耳の先端がカットされているということを。これは、避妊・去勢済みの野良猫と、そうでない野良猫を区別するためであり、これにより、避妊・去勢済みの野良猫が何度も捕獲されるストレスから守るためや、野良猫の殺処分を減らす為に行われる処置なんです。
当然、「猫の耳をカットするなんて酷い!」という意見もあるとは思いますが、何度も捕獲されたり、最悪殺処分されてしまうよりは猫への負担は少ないということのようです。
【耳カットは避妊・去勢済みという事実を多くの人に知ってほしい。】
この事実を知っていた人もいらっしゃるとは思いますが、この事実を知らなかった人の方が圧倒的に多いと思います。まず知る事、これが動物の殺処分を減らす第一歩だと思います。この事実を多くの人に知ってもらいたいと、”田柄動物病院・練馬”さんがTwitterで呼びかけ話題となっています。
公園とかで耳の先端に切れ込みのあるネコがいたら避妊や去勢手術が済んでいる地域ネコなので多少、大目に見てね!という意味です。
この意味が多くの方に知っていてもらえないと耳を切る獣医も切られるネコも浮かばれません。
妖怪ウオッチのシバニャンの耳もチェックしてみてください。 pic.twitter.com/HptTTMb32i— 田柄動物病院・練馬 (@tagaraAH) 2017年1月16日
猫の耳をカットするという行為自体がかわいそうという方もいらっしゃいますが、それによって猫が得られるメリットの方が、カットされるデメリットに比べ大きいという判断の元、獣医師さんたちは耳のカットをされています。
地域猫の耳のV字カット(さくら耳)について
耳を先端を切り止血するまでにかかる時間は1分程度でです。
痛いか?痛くないか?と聞かれれば痛いと思いますが、同時に実施される避妊・去勢手術より数段痛くないと思います。
短時間だから、手術より痛くないから、良いという事でもありませんが!— 田柄動物病院・練馬 (@tagaraAH) 2017年1月17日
実際に猫の命を守り、殺処分が減るようにと活動されている方たちが最も猫に負担が少なく、効果的な方法として耳をカットするという方法が生まれたのだと思います。耳をカットすることがかわいそうだ、虐待だと思う前に、どうしてそのようなことをしなくてはならないのか?という事実を知っていただきたいですね。
【TNR活動】
この猫の耳をカットするという方法はTNR活動(「Trap」(捕獲)、「Neuter」(不妊手術)、「Return」(戻す)の頭文字をとったもの)の一環で、同じ猫を何度も捕獲しないために行われています。野良猫が増えすぎ、結果住民の通報などで殺処分されてしまうという最悪のケースを防ぐために行われる活動です。
全国的にこのような活動の成果もあり、猫の殺処分の数は年々減ってきています。しかし、まだ多くの猫の命が殺処分によって奪われていることも事実です。殺処分を0にする為にも、耳がカットされた猫の事も多くの人が知ることが大切なのではないでしょうか?
【引用元】