それはとある静かな日のことでした。高速道路の上を車で走っていた一人のドライバーが、奇妙な出来事に遭遇します。 彼の前を走っていた車がいきなり蛇行し始めたと思った次の瞬間、窓が開いて中から人の腕が突き出し、大きな毛むくじゃらの物体が車の外に投げ捨てられたのです。
車はそのまま加速して行ってしまいました。しかし、後ろで事の次第を目撃していたこの男性は、前の車が捨てていったものを知った瞬間、車を減速しました。毛むくじゃらのこの物体は、なんと犬だったのです!
車から投げ捨てられた犬はそのまま舗装された道に叩きつけられ、激しく転がっていきました。後ろから来た車はそれを避けて走り去っていきます。男性は何とか車を路肩に停め、車を出て犬の元に走り寄りました。
後に「バディ」と名付けられることになるこの犬は奇跡的に生きてましたが、体中の骨を折る重傷を負っていました。男性はすぐさまこの犬を獣医へと連れていきます。犬はそこで緊急手術を受けます。
バディは精神的にも弱っているようでした。人間を恐れ、誰かが近づこうとすると身を縮めていました。
その後、1か月半ほどの治療を受けたバディは回復し、新たな飼い主の元に引き取られていきました。恐ろしい出来事を体験したにもかかわらず、とても人懐っこい性格で元気に暮らしているそうです。ここまで回復することができたのは奇跡としか言いようがありません。
犬に対してあれほど残酷な仕打ちができる人間がいることに驚きを覚えますが、同時に危険を顧みず高速道路に飛び出してバディの命を救った男性の温かい心に感動させられます。
一日も早く犯人が逮捕されることを願うと同時に、バディがこれから穏やかで幸せな生活を遅れるよう心から祈っています。
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