ネット上で、とあるニュースが話題になっている。なんと釣り餌用の「冷凍どじょう」が、ごく稀に生き返るというのだ。それが本当ならとてつもなくロマンあふれる話ではないか……。
もし冷凍どじょうが生き返る瞬間に立ち会えたとしたら、どんな名作映画より感動するに違いないし、何なら人生観さえ変わってしまうかもしれない……これはやってみたい! というわけで冷凍どじょう39匹を用意し、奇跡の検証を行うことにした。
・生きたまま急速冷凍されたドジョウ
今回用意した「冷凍どじょう」は、釣り具・アウトドア用品などを販売するタカミヤが取り扱っているもの。その特徴は2つあり “急速冷凍” と “生き締め” で処理されている点だ。つまり生きたどじょうを急速冷凍しているため、稀に生き返ることがあるらしい。
この冷凍どじょうを求め、記者は神奈川県横須賀市まで急行しその場にあった全て、合計13袋の冷凍どじょうをゲット。店員さんに「生き返ったの見たことありますか?」と尋ねたところ、笑顔で「ないですね!」と即答されてしまったが、そもそも餌として水の中に入れてしまったら、生きているかなんて気にしないのが普通だろう。
・39匹を水に返す
それはさておき、1袋に3匹のどじょうが入っているから、合計39匹のどじょうで検証を行うということになる。パッケージにはしっかりと「ごく稀に生き返ることがございます」と刻まれており、1 / 39の確率ならば “ごく稀” と言っても差し支えあるまい。
カッチカチの状態をキープしつつ事務所へ帰還。タライに水を張り検証を開始した。真空パックされたどじょうを、1匹ずつ水へ戻していく単純な作業だが、もし生き返るかと思うと作業も自然と丁寧になる。そして30分ほどかけ、全てのどじょうを水に返し終えた。
ここからは自然解凍されたどじょうが、生き返るのを待つのみである。パッと見た感じ、どの どじょうたちもいつ動き出しても不思議ではないほどイキイキとした表情をしている……! 果たして奇跡は起きたのか?
水に戻してどじょうをひたすら待ち続ける。これは単なる記者のイメージだが、普通の魚より どじょうやウナギの方が何となく生き返りやすい気もする。さあ、力いっぱい泳ぐ姿を見せておくれ……。奇跡のどじょうよ……今ここによみがえれ!
静かに待つこと10分経過……。
20分経過……。
30分経過……。
40分経過……。
50分経過……。
そして60分経過!
全ッ然生き返らねぇぇぇえええええええええ!!!!!!
たまに気泡が浮いて来たり、水面がピクリと動くとそれだけでドキドキしたが、残念ながら今回準備した39匹の冷凍どじょうたちが、再び泳ぎだすことはなかった……。もし生き返ったら飼育方法まで考えていただけに、非常に残念な結果である。
ちなみに一説によると「冷凍処理で冬眠に入ることがあるため生き返る」という話もあるらしい。どじょうだけではなく他の魚でも蘇生が確認されてるから、やはり命とは力強いものなのだ。39匹のどじょうたちよ……安らかに眠れ。
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