ボランティアで地域の方々が行ってくれている児童の見守り活動。
産経新聞に寄せられたとある男性からのエピソードに涙が溢れます。
こういった繋がりはこれからも続いていってほしいですね・・・
じいのボランティア
先日義理の兄が亡くなった。お通夜、告別式に子供たちが多くお焼香に来てくれた。義兄は児童の下校時の事故防止に、毎日見守り活動をやっていたと聞く。
私も、児童の登下校の見守りをしている。「じい、おはよう」「じい、カープ負けたね」「じい、ライオンズ勝ったよ」。些細なあいさつで始まる「見守り」ボランティアである。
通学児童の事件事故防止のために少しでも「役立つかな」とはじめて5年。当初、団地の自治会の役員であったことから気軽に始めた。雨の日、雪の日、夏の暑い日、冬の寒い日、毎日続けている。
「じい、おしっこもれちゃうよう」「じい、転んでけがしちゃった」「じい、忘れ物した」。登下校時は、何でも「じい」である。幸い、今日まで事件事故に巻き込まれることもなく、見守りをしている。
現在は私に賛同してくれるボランティアが1名増え、下校時は2名で行う。
私の防犯パトロールのベストには、絆創膏、ティッシュ、ウエットティッシュなどが常備されている。
児童のご機嫌が悪いときは、時々「くそじじい」になり、ご機嫌が良い日は、自分から手を挙げて、おはようとハイタッチ。
今では、児童の父兄からも「じい」である。先日も「学校に行きたくない」と玄関で泣いていた3年生が「じいとなら行く」と、正門まで一緒に登校した。
卒業式の前日、6年生が私の前に並んで大きな声で、「じい、6年間ありがとうございました、明日卒業します」。うれしいやら、恥ずかしいやら。でも、やっていてよかった。
今年の春は、どんな1年生が入るか、卒業する6年生は何と言うかな。楽しみにしながら、学童の見守りを続けている。
埼玉県 72歳
心温まりますね。
きっと『じい』と関わった児童たちも大人になってもずっと『じい』のことを覚えていることでしょう。
最近では、不審な事件などにより警戒心が高まっている傾向にありますが、こういった日本の古き良き文化、これからも続いてほしいですよね。
【引用元】