子供が2歳くらいの時に離婚しました。
女手一つで仕事しながら子供も育てないといけないから、何かと大変で離婚してから実家に戻りました。
それから3年死に物狂いで仕事をしてきた。
結構仕事場で上手く行ってて、かなり重要な役割を任されるようになった。
重要な仕事を任されるようになってからは、本当に毎日残業してても終わらないくらい大変で、仕事を持ち帰って家でも仕事をしていた。
そんな仕事人間になってた時期の事です。
その日も遅くに家に帰ったのですが、その時5歳になったばかりの娘がドアの前で待っていた
「まだ起きてたの?もう遅いから寝なさい」
そう言って私はすぐに部屋に入ってパソコンで仕事をした。
そうしたら娘が入ってきて
「ママ、教えて~」
「ママは1時間にいくらお金を稼いでるの?」
まだ仕事が残ってるからイライラしてた。
「そんな事聞いてどうするの?早く寝なさい」
「知りたいの!教えて!」
娘が大きな声で言ってきた。
ちょうどその頃時給1000円のアルバイトが数人入って来た時期で適当に1000円くらいじゃないって答えると、娘は喜んで自分の部屋に戻った。
しばらくすると慌ててまた部屋に入って来た
「ママ!500円貸して~」
「何言ってるの?」
「いつもおばあちゃんに色々買ってもらってるでしょ」
「お金はそんなに簡単に貰えると思ったら間違いだよ」
「ダメだから!早く寝なさい」
娘を軽く叱ると、黙ってそのまま自分の部屋に戻って行った。
しばらくすると、ちょっと怒り過ぎたかなと娘の事が気になった。
よくよく考えると普段からあんまりおねだりをしない娘だったから、きっと何か欲しい物があったのかも・・
気になって娘の部屋に行ってみた。
そ~とドアを開けて
「もう寝てるのかな?」と
小さい声で聞いた。
「ううん、まだ寝てないよ」
娘も小さく返事をした。少し泣いているようだった。
「ごめんね、最近忙しいからイライラしてた」
「ハイ、500円だよ」
娘はベットから飛び起きた
「ママ~ありがとう~」
500円を受け取ると机まで走っていって、なにやら大事そうにしまってある袋を取り出した。
その中身をベットの上に撒き散らした。ジャラジャラと・・・10円玉と50円玉がいっぱいだった。
「他にもいっぱい持ってるじゃない」
なぜ小銭をいっぱい出して来たのか不思議に思った。
「だって、これじゃ足りないもん」
「でも、もう大丈夫」
娘は小銭をまとめて差し出して来た。
「ハイ、これでママの1時間ちょうだい」
涙がこぼれ落ちた。
次の日おばあちゃんから真相を聞かされた。
娘は少し前から家の事を手伝いたいと言い出したらしい。
それで代わりに10円頂戴と言ったらしい・・
それを私と一緒に居たい為に貯めてたのね。
その後の連休に仕事の事を忘れて娘といっぱいいっぱい遊んだよ。
初めての親子旅行、娘の笑顔が天使のようだった!
忙しさのあまり、本当に大切のものを見失うところでした・・
気づけて良かった!気づかせてくれて良かった!