言葉では説明ができないし、当たっているか分からないけどなんだかおかしい・・・
という直感的な違和感はとても大切なのかもしれません。
とある助産師さんが遭遇した、一人の妊婦さんのエピソードがとても考えさせられます。
夜勤で、「なんか、いつもと違うんです」という妊婦さんから電話が来た。「赤ちゃんは動いてます。動いてるんだけど、何かが違うんです」と。
なんとなく不安ですぐに来てもらった。妊婦さんは「こんな時間にすみません、何ともないかもしれないのに」と、申し訳なさそうに言った。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
すぐにNSTをつけ、確かに赤ちゃんは動いていた。動いたよ!のサインも出してくれた。今まで、いろんな経験をしてきたけど、そこに当てはまるような、異常を教えてくれる児心音はない。でも、赤ちゃん動いてますね!の声にも、お母さんの不安そうな顔は変わらないことがすごく気になった。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
当直の先生にこっそりと、お母さんの不安と私の不安をそれぞれ伝えた。明確な正常からの逸脱のアセスメントでも報告でもなんでもなくて、しかも出張医の先生だったので、このニュアンスが伝わるかなってそれも不安だったけど、先生はすぐにエコーをしてくれた。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
「元気そうだけど....もしかしたら羊水混濁があるかな?」と、羊水の輝度を見て言った。そのあたりから、少しずつ、児心音に、元気だよ!のサインが減り始め、平なモニターになり、次第に下がり始めた。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
そのまま、臨時帝王切開でお産となった。赤ちゃんは重症新生児仮死(アプガースコア1点)。早急に蘇生でき、幸い、今、元気に過ごしてくれている。
あの時、赤ちゃんを救ったのは、助産師でも、産婦人科医でもなく、紛れもなく、受診してくれたお母さんだったと思う。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
振り返っても、とても胸が痛くなるし怖い。
1番怖いのは、お母さんが謝りながら、遠慮しながら電話して、申し訳なさそうに来院したこと。
診察の時以外、赤ちゃんのことを感じられるのはお母さんだから、お母さんは我慢しちゃいけない、私たちは我慢させてしまう環境にしちゃいけないと思う。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
破水かもしれないと思って検査したら破水じゃなかった。それなら、また健診で元気に会おうね!また産みに来た時にね!でいい。
赤ちゃんが動いてないかもしれないと思って病院に行ったけど、何ともなかった。それはとっても嬉しいこと。
→— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
産科は、私たちがいつも言う、「不安な時は、いつでも相談してね」が、お母さんたちに、遠慮なくそのままの言葉で受け取ってもらえる存在でなければならない、と強く思います。
お母さん、受診は悪いことではありません。
— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
最後まで読んで頂けて嬉しいです
幸せママが増えますように。
※患者様のプライバシー保護のため、一部フィクションと、曖昧な表現を使わせて頂きました。
— まんまる*助産師 (@GRkwKaDJauYsFWv) January 16, 2021
Twitterでの反応は・・?
予定日以降にトイレに行くとチョロっといつもと違う感じの水が出たから病院に行ったら助産師さんに「破水でそんな普通のナプキンで防げるはずがない。歩けるはずがない。」と呆れた顔されたの覚えてます。
でも、食い下がって試験紙してもらい前期破水とわかりすぐお産になりました。
プロに→— ただの一般主婦 (@Co3Love) January 16, 2021
私の叔母は出血で救急車を呼ぶと「それくらいで救急車を呼ばないでほしい」と看護師さんに怒られました。常位胎盤早期剥離で赤ちゃんは亡くなりました。その後病院から謝罪がありましたが赤ちゃんは戻ってきません。どうか少しの違和感でもすぐに受診される方が増えますように…。
— 綾(Lightroomプリセット販売中) (@ayaaya_0806) January 16, 2021
妊婦の時も生まれてからも、診察してもらうべきか様子をみるか、迷いまくった。
ある時、この子を守るためには、笑われても怒られても私は行くよ!と覚悟が決まり、迷わなくなりました。ほんとに何度か怒られたけど、後悔するよりずっとマシです。
息子は元気いっぱいの大人になりました。感謝
— ぽんかん (@dzXFjTqHJAlTnrt) January 16, 2021
私は子供が2ヶ月の時に便秘1週間続いて怖くて病院行ったら「これくらいで病院来る必要ない。家で浣腸すればいいんだから。」って冷たく言われてから、これくらいで病院行ってもいいのかな…って迷うようになりました。
そうですよね。怒られたって、子供に何事もなければそれでいいですよね— かおり子 (@x0Zwm6c8ICkbwfB) January 16, 2021
間一髪で赤ちゃん助かって良かった。涙ぐんでしまいます。私も毎回お腹の子の胎動が気になる時トントンと叩いて確認してました。胎動を感じた時からずっと母親だけが赤ちゃんをモニターし続けてますもんね。私も母親学級で助産師さんから「お母さんの何か違うの勘は大抵正しいです」と教わりました。
— Renkonn.Y (@renkonn) January 16, 2021
投稿者さんのような優しい方もいれば、中には冷たい医療従事者の方もいて救われるはずだった命を救うことができなかったケースもあるようです。
プロにそう言われたらそうなんだと思ってしまうのが普通ですよね・・・
もしも間違っていてもいい。日本は間違ってはいけないというような風潮がありますが大切な子供を守るためどうか強気でいきたいですね。
【引用元】