小学生の頃、遠足が楽しみで前日眠れなかったという経験のある人は少なくないのではないでしょうか。
小学生にとってそれほど楽しみな遠足。それは日本だけではなく海外でも同じようです。アメリカ・ケンタッキー州の小学校に通う10歳のライアン・キングちゃんもその一人。秋の遠足を楽しみにしていました。
行き先はオハイオ・ステート・パークにある滝までのハイキング。ライアンちゃんは神経管欠損の一種である二分脊椎(にぶんせきつい)を患っており、車いすが必要不可欠。
しかし、今回のハイキングの道のりは車いすが使用できないことが判明。一年前のハイキングでも同じ理由で参加ができなかったんだそうです。
一年前はお母さんが『特別な遠足』と題してライアンちゃんと町を散策したんだとか。
今年は参加させてあげたいとお母さんが学校へ相談にやってきていた時のこと。偶然そのことを耳にした、ジム・フリーマン先生。フリーマン先生は4年生の科学を教えておりライアンちゃんの担任の先生ではなく、お母さんと話をしたのも今回が初めて。
そして、フリーマン先生がこんな提案をしてくれたのです。
「私が喜んで彼女を滝まで背負っていきましょう!決まりです!彼女の願いを叶えてあげましょう!」
それを聞いたライアンちゃんは嬉しさのあまり溢れんばかりの笑顔に・・・。
当日・・・
フリーマン先生は、この日のために用意した特製のバックパックを使って、フライアンちゃんを背負いハイキングに出発。
そしてお母さんはこの日、Facebookにこの出来事を投稿。フリーマン先生と学校関係者に感謝の気持ちを綴りました。
「ライアンは普通の10歳の子と同じように、親から自立したいと思っています。特に私が彼女の生活のほとんどの時間を一緒に過ごし、助けているからなのでしょう。あの子は私に頼りたくないのです。
(この遠足で)私がそばにいなくてもよかったことは、彼女にとってはとても大きなことなんです。自分が成長したように感じられたでしょう。
ライアンちゃんにとってこの日は特別な1日になったことでしょう。
そしてフリーマン先生という素晴らしい先生に出会えたことは一生の宝物ですね。
【引用元】