女性の方にお尋ねします。学校や、会社が終わった後、帰路はどのようにされていますか?
夜道をひとりで歩いてたりしていませんか?あなたは、今「私は大丈夫~!」と思ったのではないのでしょうか?夜道は危険と認識はしているものの、その危険度は想像以上です。真っ暗な夜道には、想像以上の危険が潜んであるのです。今回ご紹介したい話は、夜道をひとりで歩いていたある女性の出来事です。
では、これから読む文章を語り口調で追っていってださい。
私が住んでいる町は繁華街に近い街です。しかし、少し道を外れると人気は一気になくなります。その道には、街灯がポツポツとあるだけでお店は全くなく、深夜帯は一層静けさが増します。
私は、飲食店でバイトをしているのですが、帰りはやはり遅くなってしまうことが日常茶飯事で、帰宅毎に怖いなと思いながら帰路についているのは事実です。
いつもどおりバイト後に帰路につくとある日の私。歩いていると、突然後ろから、女性に声をかけられました。「あーーーちょっとちょっと!」という甲高い声でした。それと共に、人が走る足音も聞こえてきたのです。
中年女性の正体は??
びっくりしながらも少し振り向いてみると、そこには見た事のないご年配の女性が、私の顔を見ながら私の方に向かって急いで走ってくるのです。
おばさんは、私にこう話しかけてきました。
「久しぶりねー、元気してたの!」
「ちょっと見ない間にまた大きくなっちゃったわね!」
「今日はお父さんお母さんいるの?急いで帰りましょうね!」
私としては、何がなんだかわからず、状況は読めませんでした。
実際私は、そのおばさんを見たことがありません。そして、一人暮らしであることから全く話がかみ合いません。
不審者なのかな?
私は、その見知らぬ女性に人違いじゃありませんか?と聞こうとするも年配の女性はお構いなしに私へと話しかけてくるのでした。
そして、私の腕を掴みながら「いいから行くわよ行くわよ!」と強引に引っ張って家と違う方面の大通り側へと歩き出したのでした。
私は、一気に恐怖を感じました。なぜなら、突然話しかけてくるその中年女性は私にとっては不審者のようなものだったし、意味がわからない状況に私を連れ込もうとしていたからです。
その女性はテンションが高く、そして次から次へと知らない話をしていました。つられるままに歩き続け、結局車通りの多い大通りにまで来てしまいました。
もう何がなんだか状況がわからず、涙目になってしまった私。大通りに着くとご年配の女性は腕を引っ張りながら「この辺なら大丈夫か」などと言いいだし、取り乱していた私は、思わず「なんなんですか!」と声を張り上げてしまいました。
しかしその後、女性から出た言葉に耳を疑いました。だって、私は全く予想もしていなかった言葉を聞かされたからです。
年配の女性が発した予想外の言葉
知らない年配女性はこう言い出します。
「あなた、落ち着いて聞いてちょうだいね」
「さっきね、ずっと変な男の人が、あなたの後ろをぴったりとつけて歩いていたの、だから声をかけたのよ」
私は、あまりにも予想外の展開にきょとんとしてしまいました。
だって、先ほどまで一体何が起こっているのか読み取れず、この年配のおばさんがどうしてもおかしな人にしか見えなかったからです。
そんな私をよそに女性は言葉を発し続けます。
「手にはね、見た事もないロープとか持ってたの」
「コートを着て帽子も深く被ってたわよ?私はね、なんとなく危ないと思ったのよ!だからね、声をかけてこっちに連れてきたのよ」
「何か心あたりはないかしら?」
もちろん、私には、心当たりなどありません。
しかし、自分が歩いてきた人通りの少ない道で、まさかそんな人が私の後ろをぴったりとつけてきていたとは、恐怖を感じました。
「もしできたらここからはタクシーで帰ったほうがいいんじゃないかしら」
「最近物騒な世の中になったものだから、気をつけてね」
私は、最初不審者だと思っていた年配の女性は、本当は男性につけられている私の身の危険を感じて、危険を顧みず私を救ってくれたのです!
ありがとうの気持ち
私は、怖かった気持ちと感謝の入りじまった感情でいっぱいになり、泣きじゃくってしまいました。
私は、その年配女性に何度も心から「ありがとうございました」とお礼を伝え、タクシーで帰路につきました。
果たして、本当に例の男性が、私をつけていたのかはわかりません。でも危険かもしれない人を前にしてわざわざ連れ出してまで助けてくれたのは確かです。
あの女性には、感謝してもしきれません。あのような事件があってから、教訓として今は人通りの多い街に住んでいます。
皆様、いかがでしたか?同じような体験をした方が、もしかしたらいるかもしれません。
最悪な状況を想定してか、未然に防ごうとしてくれたご年配の女性、助けられた女性側としては、感謝しつくせない思いになったでしょう。
【日本で起きている被害】
今回の話のようなケースは実際にあるのでしょうか。実際のところ、被害者は力の弱い女性や子供に集中しているというのが現状だそうです。
・被害の9割が女性である。
・女性が被害者になる犯罪のケースは、2015年で年間35万件ほど発生した。
これは、警察に届けられた数字であって、実際は警察に届け出てない人も沢山いるだろうことを想定して、上乗せした数字が出ることでしょう。
【ターゲットになりやすいのは?】
狙われやすい年齢層は10~20代であるといえます。
おもなケースは、強姦・強制わいせつ・痴漢であり、その被害者は10~20歳代の女性が対象で80%にもなります。
対策としては、若い時期から防犯意識を高めておくことが必要であるといえるでしょう。
また、発生する時間帯は19時以降であり、19時過ぎは、他の時間帯に比べて発生件数が急激に増えるそうです。そして、主に発生場所として挙げられるのが、通勤・通学経路であり、場所別発生状況が最も多いところしてあげられるのは道路上であります。
さらに犯人の多くは犯行場所に「土地勘があった」ことが多いです。当たり前の事のように感じますが、改めて認識すると恐怖を感じますね。
【4つの事!】
① ”ながら歩き”は危険であるという認識を持つこと。特に夜は危険度が増します。
ながら歩きとして挙げられるのは、音楽を聴きながら…や携帯電話をいじりながら…等です。
②深夜のコンビニ
ちょっとおなか空いたからと言って、夜にふらっとコンビニに立ち寄ったりしていませんか。
危険だとは思わないこの御行為、本当は、危険だったのです!寄り道した先のコンビニから後をつけられた、というケースは実に多いものです。
また、大した用事もないのに寄り道する女性は、警戒心のなさが表れてもいます。特に、つきまといや性犯罪者たちは深夜のコンビニを見張っています。そして、寄り道する女性らをターゲットにしていくのです。
③警戒心MAX!!!
どうしても一人で出かけるときの対策はこちら→遠回りでもいいから、とにかく人通りのある広い道を選びましょう。
そして、たまには後ろを振り返るなどして、変な人がいないか確認することも重要です。特に、飲み会の帰りなどは、家族の迎えを呼ぶか、タクシーでかえる手段を選ぶのがいいでしょう。
また、防犯ブザーを持ち歩くのも得策です。これは、かなり効果があります。実際の例として、防犯ブザーを使用したことにより、かなり危険な状況から逃れることができたというケースもありました。
ただ所持しているだけでは意味がありません。危険になった時の事も考えて、すぐ使えるようにしておきましょう!
④一人暮らしだと思わせない
自分のことは防御しよう
このような悪質な犯罪をどうしても防ぐ事のできない場合もあるとは思います。しかし、大概のケースは、自分の行い次第で防げるものです。
一番危険なものは、「自分は大丈夫!」という全く根拠のない自信からくるものです。
犯人たちは、そのような心の隙を見抜いてきますよ!
事件は、起こってからでは取り返しがつきません、その前の対策が肝心なのです!
女性の皆さんは用心してください!用心の度合いに、”しすぎる!”なんてことはありません。日頃から、気を付けましょう!
【引用元】