最近はマッチングアプリが普及し、アプリがきっかけで結ばれる人も随分増えましたね。
しかし、思わぬ落とし穴が隠れていることも・・・
今回はインドネシアで起こった驚くべき実話をご紹介します。
インドネシア・スマトラ島ジャンビに住むイニシャルNAさん(22歳)が、出会い系アプリでアーナフ・アーラフィフと出会ったのは2021年のことだ。
ニューヨークで訓練を受けた外科医で、なおかつ石炭のビジネスマンだと主張したアーラフィフは、「最近イスラム教に改宗して妻を探している」と話し、NAさんは彼に興味を持った。
2人はすぐにメッセージを介して意気投合し、同年5月にアーラフィフがNAさんの住むジャンビを訪れ2人は実際に対面した。
その後も意気投合し、交際に発展。アーラフィフはNAさんにプロポーズをする。2人は、出会って1年もたたないうちに、同年7月、イスラム教徒の儀式で結婚することになった。
しかし、アーラフィフは州が認可した結婚式に必要な公的な書類を提示できなかったため、宗教によって結婚を認められたが、州によっては認められなかったという。
それでも、宗教上の夫婦になった2人は、アーラフィフがNAさんの実家に移り住み、NAさんの両親と同居という形で結婚生活を送ることになった。
2人の結婚生活は、最初は順調に進んでいたようだ。だが、何かがおかしいと気付いたのは、NAさんの母親だった。
当初、娘と交際し始めたアーラフィフをNAさんの母親は気に入っていた。
娘から医師免許を持っていると聞かされていたからだ。結婚の話になった時も、NAさんの母親は2人を祝福した。
しかし、同居を初めていくうちに、義母がアーラフィフに疑問を抱くようになった。
アーラフィフは2人の家に引っ越してきて間もなくすると、NAさん一家からお金を要求し始めたのだ。しかも、彼が実際に仕事をしている様子は見られなかった。
数か月間にわたりそのような状態が続き、NAさんの母親は自分の「義理の息子」が詐欺師ではないかと、確信するようになった。
アーラフィフの家族や友人に連絡し尋ねてみたこともあった。だが、彼らは常にアーラフィフの肩を持ち、味方に付いているため、証拠をつかむことができなかった。
そのうち義母は、アーラフィフが詐欺師であることにくわえて、男性ではなく女性なのではないかとも疑い、アーラフィフの身分証明書を取得しようとした。
義理の両親が自分を疑っていることに気付いたアーラフィフは、詮索を避けるためにNAさんを両親から引き離して南スマトラのラハトに引っ越した。
引っ越し先では、アーラフィフがNAさんの口座に自由にアクセスし、その間NAさんは何か月も家に閉じ込められた状態だった。
アーラフィフは、NAさんが両親に電話することを含め、誰とも交流することを禁じられた。
またNAさんが泳げないことを知っていたにもかかわらず、アーラフィフは川に飛び込めと命じたこともあり、NAさんは「殺されるのでは」と恐怖を感じたという。
今年4 月、NAさんの母親は娘の安否を心配してジャンビ警察に通報し、アーラフィフのことを打ち明けた。
その結果、ラハトで2人を追跡した警察によって、去年4月アーラフィフは逮捕となった。
警察の調べで、ついにアーラフィフは自分がエラヤニ・アーラフィフという名前の女性であることを認めた。
NAさんによると、10か月間の夫婦生活の中で、アーラフィフから「性器を直視しないように」と言われ、営みの最中は目を布で覆われていたという。また、アーラフィフは真っ暗な状態の時しか裸にならなかったということで、夫婦は電気を常に消した状態で行為をしていたようだ。
最終的に、アーラフィフはNAから 3 億 IDR (約 250万円) をだまし取ったとして詐欺罪と、経歴詐称の偽造罪で起訴された。
今後、アーラフィフが複数の罪で有罪判決を受けた場合、最大10年の懲役刑に直面する可能性があるという。現在も公判は、ジャンビ地方裁判所で進行中だ。
結婚した夫が詐欺師で、しかも女性だった事実を知り驚愕したNAさんは、今もまだショックを受けており、その傷がいまだ癒えていないということだ。
あまりにもひどい展開に言葉を失います。
どうかNAさんとそのご家族のこれからが幸せな人生になります様願ってやみません。
【引用元】